大動脈瘤は、小さいときは症状がありません。
大きくなると、周囲の組織を圧迫してさまざまな症状が起こってきます。
症状は、大動脈瘤の発生部位によって違います。
例えば、弓部の大動脈瘤が大きくなると、声帯を動かす反回神経が圧迫されるので、声帯が麻痺して声がかすれてきます。
食道が圧迫されて、ものが飲み込みにくくなることもあります。
胸部にこぶができたときは、肺を圧迫して癒着を起こしやすくなります。
せきが慢性化したり、癒着部からの出血が血痰となって出たりします。
大きくなった大動脈瘤が肋骨に食い込み、肋間神経痛を起こすこともあります。
腹部の場合は、おなかで脈が触れるようになる以外は、あまり症状がありません。
また、動脈硬化をもとにあって起こった大動脈瘤では、その20~30%に冠動脈の狭窄が見られます。
そのため、大動脈瘤が心臓の近くにあり、重い虚血性心疾患を合併しているときは、大動脈瘤の手術を併せて冠動脈バイパス手術が行われることもあります。
腹部大動脈瘤は、脚の血管が動脈硬化のために血流障害を起こす閉塞性動脈硬化症のある患者さんもしばしば見られます。
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